江川晴子さんに聞いた、リネンのアレンジと料理の盛りつけ方
リネンとおいしい時間

PARTY DESIGN主宰、江川晴子さんに聞いたリネンのアレンジと料理の盛りつけ方

July, 2016


高級ファッションブランドの展示会、ショップオープニングなどのケータリングパーティーを主に活動を続けて18年目の江川晴子さん。彼女のご自宅にお邪魔し、先日出版されたご自身の本の中でも紹介されている料理や、日頃からご愛用いただいているLinen&Decorアイテムのアレンジ方法についてお話を伺いました。




江川晴子さんに聞いた、リネンのアレンジと料理の盛りつけ方

―― 朝のプレートには、身体を目覚めさせる仕掛けを

朝食は一日を整えるための大切な時間。寝起きの身体を目覚めさせるような“赤”をポイントに、プレートに色を差し込むような感覚でリネンを使っています。ケータリングビジネスを行う前は、デパートやインテリア業界でフラワーアレンジメントを中心としたディスプレイの修行をされていたという経験もあって、江川さんの色彩感覚は抜群。花を飾るように、プレートに色を加えていく彼女のテーブルセッティングは、多くの人を魅了しています。リネンを使ってプレートに色をたすときは、折りたたむことで色の面積を調節してみてください。


江川晴子さんに聞いた、リネンのアレンジと料理の盛りつけ方
料理に対して少し大きいかなと思うくらいの器を選びます。そうすることで、料理と器の間に空間が生まれ、お互いを引き立て合ってくれるのです。器に対して料理の量が少なく見えるときは、葉ものをひくことで全体のバランスを調整してみてください。





江川晴子さんに聞いた、リネンのアレンジと料理の盛りつけ方

―― 好きなワインを持ちよって、早めスタートのカジュアルパーティー

週末の明るい時間からいただくワインや料理はそれだけで気持ちが上がるもの。そんな時のテーブルには、料理が映えるパープルのプレースマットを選んでみました。生ハムやオリーブ、ブルスケッタやナッツなど、お客様が喜びそうな食べやすいメニューをセッティングします。




江川晴子さんに聞いた、リネンのアレンジと料理の盛りつけ方

江川晴子さんに聞いた、リネンのアレンジと料理の盛りつけ方
生ハムは、切り立てのフレッシュさを意識しながら空気を包み込むようにふわっと盛りつけます。また、ローズマリーなどのグリーンを添える事で全体のボリュームを調整できるので、2名用のセッティングでも物足りなさを感じさせない演出ができます。



江川晴子さんに聞いた、リネンのアレンジと料理の盛りつけ方

江川晴子さんに聞いた、リネンのアレンジと料理の盛りつけ方
みんなで使うオイルやドレッシングボトル等にはコースターを用意する事で、プレースマットやテーブルクロスの汚れ防止に。ナッツにもローズマリーの葉を添えて表情を加えます。




江川晴子さんに聞いた、リネンのアレンジと料理の盛りつけ方

江川晴子さんに聞いた、リネンのアレンジと料理の盛りつけ方
爽やかな白いプレートの上に、細長いガラス製の皿をクロスするようにのせて立体感をだしました。セットのボウルにはオリーブ類を盛りつけ、最後にオリーブの枝でフレッシュさを演出。カジュアルなパーティーでは、お花を飾る代わりに、料理にリーフや枝ものを添えておもてなしすることもテクニックの一つです。みんなが集まる目的は、凝った手料理やしつらえを期待しているのではなく、一緒に楽しい時間を過ごすことなので、肩の力が抜けた小粋な演出がおすすめです。




江川晴子さんに聞いた、リネンのアレンジと料理の盛りつけ方

江川晴子さんに聞いた、リネンのアレンジと料理の盛りつけ方

―― 大人のデザートタイム

食後には、お待ちかねのデザートタイム。表面はかりっと、中はしっとりと焼き上がったブレッドプディングにキャラメルウィスキーソースをかけていただきます。黒い食器を使うときには、全体が沈んでしまわないように、どこかに艶のあるアイテムを差し込みます。今回は、Linen&Decorのカスタマイズリネンで自宅のテーブルにぴったりのサイズで作ったテーブルクロスに、シルバーのプレースマットで表情をつけてみました。どんな料理にも合わせやすい奥行きのあるオリーブ色は、テーブルの色をけしてくれるので、いつもと違う雰囲気作りに一役買ってくれます。プディングを焼いた耐熱皿はそのまま出すと味気ないので、同色のリネンをつかって包み込むようにアレンジしました。


江川晴子さんに聞いた、リネンのアレンジと料理の盛りつけ方
耐熱皿に巻いたのはニュージーランドで買った地厚なリネン。カジュアルな雰囲気で気兼ねなく使えます。それぞれ両端を一度結ぶだけの簡単アレンジです。カトラリーとリネンの組み合わせで注意しているのは、質感です。例えば、少しフォーマルな食事会では、ALEXANDRE TURPALILT(アレクサンドル チュルポー)のリネンと輝きのあるシルバーを合わせてエレガントな印象をつくります。程よく高級感があり、洗練された印象をもつLinen&Decorのリネンはまさにホームパーティー向き。アンティークのシルバーとの組み合わせがお気に入りです。





江川晴子さんに聞いた、リネンのアレンジと料理の盛りつけ方



江川晴子さんに聞いた、リネンのアレンジと料理の盛りつけ方


―― これからは、和のテイストを盛り込んだスタイルを発信していきたい

メニューやテーブルコーディネートを考えるときには、まずテーマを決めるそうです。例えば、今日はお蕎麦屋さんのイメージとなると、器をはじめ、竹ざるや、料理のあしらいに使える笹を用意したり、楽しみながらアイディアを練っていきます。ご自身も日頃から和食が中心の生活をされており、和食の奥深さに魅せられているそうです。そんな彼女のこれからについて伺ったところ、「今後は、ホームパーティーに落とし込んだ“和”のテイストを発信していきたいです。」とお話しくださいました。

コラムを通して素敵な女性たちのライフスタイルをのぞかせていただいていますが、どの方にも共通して言える事が一つあります。それは、“笑顔がとても魅力的”だという事です。好きな事に真剣に向き合っている人に現れる“大人のチャーミングさ”は真似できるものではなく、人生のなかで培ってきたものだと思います。
気取らず、飾らず、自然体な江川さんの魅力に引き寄せられた人たちが、彼女の提案するスタイルをエッセンスに、今日もまたそこに人が集まり、笑顔があふれるという素敵な連鎖が生まれています。


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