リネン(亜麻)の特徴とリネンアンドデコールのリネン製品について
栽培された植物の茎から取り出された繊維。農業技術が食料以外に活用され、麻の糸が多量に供給されたことにより、織物の歴史が始まりました。麻といってもいろいろありますが、リネンアンドデコールで扱う製品では亜麻(リネン)を使用しています。主に使用しているヨーロッパのリネンを中心に、その特徴をご紹介します。
出典:麻紡績協会、European LINEN& HEMP、織物の文明史(青土社)、リネンの歴史とその関連産業(ジャック・ルール著)、他
■サステナブルなヨーロッパリネン
・リネンは1ヘクタールあたり年間3.7トンのCO2を吸収します
・涼しい地域で育つため
灌漑の水を必要とせず、農薬もほとんど使用しません
・6〜7年の輪作で最適な土壌を作り出し、次の作物の収穫を増やすことができます
-長い歴史の中で発展を続けてきたヨーロッパのリネン産業は、環境配慮のみならず、農村地域の経済的・社会的基盤の維持にも貢献しています。
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吸水・発散性に優れるリネン素材
・リネンは人類が開発した最初のテキスタイルです
・特有の繊維構造により
吸・放湿性、保温性、耐久性に優れます
-雑菌の繁殖や臭いを防ぐとともに、低アレルギー性の素材であるといわれています。
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丈夫で清潔さを保ちます
・天然素材の中で最も汚れが落ちやすく、洗濯にも強い素材です
・繰り返し洗うごとに柔らかさはいっそう増し、白いものはさらに白くなります
-世界の一流ホテルがベッド回りやテーブル回り、バス回り等にリネンを使用する理由がここにあります。
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肌に、心に優しく、オールシーズンに適したリネン
・リネンの繊維にはペクチンが含まれるため、触れてもチクチクせず、ソフトな肌触りです
・夏には、汗をすばやく吸い取り、身体はいつも爽やかで清涼感に包まれます
・中空繊維で空気が含まれるため、寒い季節には暖かく包み込んでくれます
-自然な光沢とゆらぎのある素材感。触れているだけでこころを満たし、癒してくれます。
リトアニアの亜麻(リネン)との出会い
■リネンとの出会い
以前家具屋で働いていた時リネンは憧れの素材で、高価で日常的には気軽に手が届かない存在でした。その後出会ったリトアニアリネンは、十分に高い品質であるにも関わらず手頃な価格で、多くの人が日々の生活で使えるものを作れる可能性を見出しました。
■リトアニアリネン(提携工場)の特徴
・本工場では、現在、主に北フランスから上質な原料を仕入れ、徹底した品質管理の元生産しています
・紡績から織布・染色、縫製までを一貫して実施しています
(ヨーロッパ他国の工場では分業制で行われている各工程を、この工場では一箇所で実施)
-糸から作っているこの工場と連携することにより、布の織りや仕上げ方法をゼロから細かく指定し、日本の生活に合った製品をデザイン・製造できます。誰が作ったものか明確で、トレーサビリティの観点でも安心して製作を進められます。
■LINEN & DECORのリネン製品
・少量生産で、必要な量だけ発注・製作。輸入後、廃棄することなく全量エンドユーザーにお届けし続けています
・布製品生産時に避けて通れない端切れも極力少なくなるような取り都合をデザイン時に考慮。工場と綿密な調整を実施して生産しています
・麻製品の公的な品質検査は(財)日本染色検査協会、(財)ニッセンケン品質評価センターで行っています。
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LINEN & DECOR |リネン アンド デコール
リネン素材の魅力を生かしたインテリアアイテムを中心にものづくりをするリネン専門ブランド。2006年設立。真摯なものづくりこそがサステナブルであるという考えのもと、一本一本の糸の太さ、縦糸と横糸の組み合わせ、織り方を細かく指定して生産されるヨーロッパ(リトアニア・ラトビア・フランス・スペイン)や日本のリネンを使用したプロダクトを展開。大量生産では成すことができない独自の美しい配色と機能性を実現し、一年中快適で、洗うたびに強く、使い込むほどに柔らかくなる上質な天然素材を日常使いにするタイムレスなデザインで、より豊かな暮らしを提案することを目指しています。
LINEN & DECOR アトリエ
住所:150-0047 東京都渋谷区神山町13-4-102
アトリエOPEN DAY:ご予約制 (定休/土日祝日)
11:00〜16:00
アクセス:代々木公園駅、渋谷駅より徒歩10分